FRP製タンク(浄化槽・貯水槽・受水槽等)補修時に、地下水を止めるための止水材

最近知った言葉に「シンデレラ商品」というものがあります。自社では気づかない商品需要によって一定数の顧客が付いている商品のことを指すそうですが、今回その言葉に基づいて弊社製品で何かないかと探したところ、弊社では「リステン粘土」がそれに該当していました。

リステン粘土には、弊社の想定する「ウエルポイント撤去後の管孔部止水」などの用途ではない使用目的で定期的にご購入をいただいているお客様が複数人おられましたので、この度、直接お問い合わせするなどして改めてその用途について調べてみました。

そこで分かった使用目的で一番多かったのが、表題にもある「FRP製タンク(浄化槽・貯水槽・受水槽等)の補修」における止水目的での用途です。

具体的には、地下水が侵入するような地下埋設FRP製タンクの亀裂補修時に、FRP樹脂作業前の下処理として「リステン粘土」が使われています。亀裂からタンク内に侵入する地下水を「リステン粘土」で充填止水した後、FRP樹脂による補修作業に入ります。実際に使用している作業時の写真もいただきましたので、下にそれらを提示いたします。

漏水箇所にリステン粘土を充填

止水完了時

止水後のFRP樹脂作業

 

上記とは別の亀裂部からの漏水、リステン粘土を充填、止水後にFRP樹脂作業の流れ

 

リステン粘土は、水を吸収し止水する粘土鉱物であるベントナイトを主成分に、特殊加工された止水材です。弊社製品のコンクリート打継部用止水板「リステンシールB」にも使用されています。今回紹介した用途は、そのベントナイトの特徴でもある水への即応性を利用した地下埋設FRP製タンクの止水工法です。

ご注意いただきたいのは、ベントナイトは細かな空隙まで充填できる優れた止水性と水への即応性を兼ね備えた止水素材ではありますが、弊社ではそれ単体での止水を推奨しておりません。詳しくは以前の記事(コンクリート打継部止水板 ―ベントナイト編― メリット・デメリット)をご参考にしてください。「リステン粘土」はあくまでも今回のような下処理止水材、もしくは補助止水材としてお使いください。

このような用途で止水材をお探しの方はぜひ下のリンクから弊社ホームページへ飛んでいただき、お問い合わせいただければと思います。最後に、写真を提供していただいたY様を初め、この度の弊社製品の使用目的調査にご協力いただいた皆様に御礼申し上げます。

 

弊社各製品は下記アドレスよりご確認いただけます。https://www.risuten.com/product/uchitsugibu/index.html

コンクリート打継部止水板の止水性には施工品質が大きく影響します

記事のポイント

  • 止水板の施工品質がいかに重要か
  • 施工品質を確保するための3ステップ
  • メーカーに要求される対応

コンクリート打継部止水板は、各メーカーにより様々な素材や形状の製品が販売されています。素材について大きく分けると、ゴム系と塩ビ系とベントナイト系になります。さらにゴム系でだけ考えても、水膨張ゴムと粘着ゴム、および通常ゴム(非膨張非粘着)と分けられます。

多種多様な止水板がそれぞれの止水機能を持って市場で販売されていますが、実際の現場においては、その止水機能が完璧に働くことは極めて稀です。なぜなら、止水試験のように状況が十分整えられていれば機能するものでも、実際の現場では不確定要素が数多く存在するため完璧な施工が極めて難しく、施工品質がどうしても劣ってしまうからです。

いち止水板メーカーとしては言いづらい事ですが、弊社製品も他社メーカーの製品も、実際の使用においてはそれぞれの製品の違いというより、施工品質の差がより大きく止水性に影響を与えるというのが実際のところです。止水板の機能を発揮させるには、それだけ施工品質が重要となります。そこで施工品質を確保するための注意点を、3ステップに分けて述べさせていただきます。


1ステップ 施工前の止水板選択および施工タイミングの調整

そもそも論になりますが、現場状況によっては、選択した止水板では施工がそもそも不可能というような事態も起こり得ます。外付けタイプや後付け(据置)タイプ、差込タイプの施工箇所を事前に把握し、実際の施工箇所と止水板が合っているかを確認して下さい。特に垂直部は止水板を選びますので注意が必要です。また施工タイミングによっては、施工作業が出来なくなるという事態も起こります。鉄筋との兼ね合いで差込タイプが施工できなくなったり、後付けタイプを施工する前に型枠が組まれてしまうなどのトラブルです。基本的に止水板の施工は、鉄筋を組み終えてしまったタイミングだと非常に手間がかかりますので、なるべく鉄筋を組み始める前の施工をお勧めします。

2ステップ 施工時の施工調整

図面に落とし込んだ計画から施工に移行した際に、予期せぬ施工調整を求められることが実際の現場では多々あります。そのような時は、止水性を確保しながら実現可能な施工方法を模索する判断力が求められますが、現実は止水板に精通する作業員の方が非常に少ないため、その判断を誤ってしまう事が得てしてあります。止水板の性能確保には、図面からはわからない実際の現場での調整力・判断力が必要です。

3ステップ 施工後の点検補修

多くの職種があり多くの作業員の方が日々働かれている建設現場の現実としては、仮に施工時に止水板の施工品質を確保できたとしても、施工後のトラブルによりその品質が低下する事は多々あります。実際には、品質低下はまず起こる、と考えておかれるのが妥当かと思います。止水板に対する作業員の方の踏み込みや、コンクリート打設時のコン天ラインのズレ、打設の衝撃による止水板の傾き等々、原因は非常に多岐にわたります。そのため、そのような品質低下を点検補修することが必要となります。


止水板メーカーの立場としては、上にあげた3ステップ全てにおいて、メーカーの知見を十分に活かしていただきたいと思います。弊社含めメーカー各社は、様々な知見を蓄積していますので、それぞれのタイミングで適時お問合せいただく事をお勧めします。弊社としてもお問合せに即時的確にお答えできるよう努めていきます。どうぞお気軽にお問い合わせください。よろしくお願いします。

 

弊社各製品は下記アドレスよりご確認いただけます。https://www.risuten.com/product/uchitsugibu/index.html