鉄筋受け架台の下に使用する止水ゴムマット(ゴムパット)

弊社のコンクリート打継部止水板および止水材には、非加硫ブチルゴムを素材にしている製品が多くあります。非加硫ブチルゴムは止水ゴムとして様々な用途に使われる柔軟性と粘着性に優れた素材です。

弊社では幅広タイプから幅の狭いタイプまで各種規格の非加硫ブチルゴムを揃えています。そして、そのような在庫品とは別に現場様のご要望に応じてカット加工やフィルムの貼付けなど、特注品の製造も行っています。

今回は鉄筋受け架台(地中梁受け架台)の下に使用する止水ゴムとして、220mm角の特注品をご依頼いただきました。片面が粘着で、もう一方の片面は水溶性フィルムとなっています。

 

 

架台とコンクリート下地の接触面は、当然ですが打継部において比較的面積の広い水道(みずみち)となります。今回の特注品は、そのような水道を作らないことを目的としてご依頼いただきました。

 

 

 

 

 

通常、架台とコンクリートの接触面は水道(みずみち)となります。

 

 

 

 

 

柔軟性と粘着性に優れたゴムマットを挟み込むことで水道を断ちます。

 

コンクリート構造物には、漏水の原因となる様々な要因が存在します。そのような漏水原因には事前の防止が必要です。弊社では現場様のご要望に応じて、止水ゴムである非加硫ブチルゴムの加工を承っています。

もしそのようなご要望がありましたら、弊社webサイトからお問い合わせ下さい。

 

お問い合わせは下記アドレスよりhttps://www.risuten.com/product/uchitsugibu/index.html

FRP製タンク(浄化槽・貯水槽・受水槽等)補修時に、地下水を止めるための止水材

最近知った言葉に「シンデレラ商品」というものがあります。自社では気づかない商品需要によって一定数の顧客が付いている商品のことを指すそうですが、今回その言葉に基づいて弊社製品で何かないかと探したところ、弊社では「リステン粘土」がそれに該当していました。

リステン粘土には、弊社の想定する「ウエルポイント撤去後の管孔部止水」などの用途ではない使用目的で定期的にご購入をいただいているお客様が複数人おられましたので、この度、直接お問い合わせするなどして改めてその用途について調べてみました。

そこで分かった使用目的で一番多かったのが、表題にもある「FRP製タンク(浄化槽・貯水槽・受水槽等)の補修」における止水目的での用途です。

具体的には、地下水が侵入するような地下埋設FRP製タンクの亀裂補修時に、FRP樹脂作業前の下処理として「リステン粘土」が使われています。亀裂からタンク内に侵入する地下水を「リステン粘土」で充填止水した後、FRP樹脂による補修作業に入ります。実際に使用している作業時の写真もいただきましたので、下にそれらを提示いたします。

漏水箇所にリステン粘土を充填

止水完了時

止水後のFRP樹脂作業

 

上記とは別の亀裂部からの漏水、リステン粘土を充填、止水後にFRP樹脂作業の流れ

 

リステン粘土は、水を吸収し止水する粘土鉱物であるベントナイトを主成分に、特殊加工された止水材です。弊社製品のコンクリート打継部用止水板「リステンシールB」にも使用されています。今回紹介した用途は、そのベントナイトの特徴でもある水への即応性を利用した地下埋設FRP製タンクの止水工法です。

ご注意いただきたいのは、ベントナイトは細かな空隙まで充填できる優れた止水性と水への即応性を兼ね備えた止水素材ではありますが、弊社ではそれ単体での止水を推奨しておりません。詳しくは以前の記事(コンクリート打継部止水板 ―ベントナイト編― メリット・デメリット)をご参考にしてください。「リステン粘土」はあくまでも今回のような下処理止水材、もしくは補助止水材としてお使いください。

このような用途で止水材をお探しの方はぜひ下のリンクから弊社ホームページへ飛んでいただき、お問い合わせいただければと思います。最後に、写真を提供していただいたY様を初め、この度の弊社製品の使用目的調査にご協力いただいた皆様に御礼申し上げます。

 

弊社各製品は下記アドレスよりご確認いただけます。https://www.risuten.com/product/uchitsugibu/index.html

止水性能ナンバー1 「板状タイプ非加硫ブチルゴム止水板」 でも施工が難しい・・・

記事のポイント

  • 板状+非加硫ブチルゴムによる高い止水性
  • 板状タイプは施工が難しい
  • 施工性の向上が止水性確保の要

各種コンクリート打継部止水板で、最も止水性が高いとされているのが板状タイプの非加硫ブチルゴム止水板です。弊社製品でいうと「リステンプレート」がそれに該当します。

同じ板状タイプの塩ビ系や、非粘着のゴム系のように水道(みずみち)を板物で遮るだけでなく、粘着性の非加硫ブチルゴムがコンクリートに強力に接着していくため止水性がさらに向上します。

 

板状タイプ止水板の止水効果(水道を遮る)+非加硫ブチルゴムの接着力=止水性能ナンバー1

 

しかし板状タイプ止水板は全体的に施工が難しいため、リステンプレートにおいても施工不良によりその止水効果が期待できない事が多いのも事実です。特に多いトラブルとして、差し込み時に下の鉄筋が邪魔をして差し込めない、ジョイント部が外れてしまう、などがあります。

これらのトラブルを解消し、板状タイプ非加硫ブチルゴム止水板の強力な止水性能を発揮していただくためにお勧めしたいのが「リステンプレート結束線付」です。結束線が付くことで、差し込み位置に合わせて予め止水板を設置しておけるので、差し込み作業が不要です。そのため、コンクリート打設時に止水板が浮かないよう打設量の調整ができたり、鉄筋が邪魔をする箇所はリステンプレートを半分程度カットすることで鉄筋をリステンプレートに通しておくことが出来ます。(※カットして鉄筋を通した箇所はリステンボンドUS-3000で補修してください。)

また、差し込み時に大きく動くことで起こるジョイント部の外れも予防できます。

 

施工イメージを簡単なイラストにした動画です。よろしければ参考にして下さい。

また、板状タイプ止水板は施工タイミングによって施工性が相当に異なってきますので、その点はご注意ください。鉄筋がなるべく少ない時に施工できるよう調整をお願いします。

弊社各製品は下記アドレスよりご確認いただけます。https://www.risuten.com/product/uchitsugibu/index.html