コンクリート打継部用、水災対策用、名前は同じ止水板でも用途が全く違います

一概に止水板と言っても、世の中には、実は全く用途の違う止水板が2種類あります。どちらも水を止める板と書いて「止水板」という名称ですが、全くの別ジャンルの建材です。どこの水を止めるか、という用途の違いがジャンルの違いとなっています。

1つは、弊社が扱っているコンクリート打継部に使う止水板です。コンクリートは一度に打設できる量および範囲に限界があるため、コンクリート構造物は必然的にコンクリートを何回にも分けて建造していきます。その際、打設時期の違うコンクリート間に、一体化されていないコンクリート打継部が生じます。その箇所は一体化されていないため当然漏水が起こりやすく、地下部などの水が浸入してくる環境下では、そこからの漏水を止めるために止水板を使用しなくてはいけません。これが、コンクリート打継部用の止水板です。

もう一方の止水板は、水災対策用の止水板です。ゲリラ豪雨や川の氾濫時など、建物や地下道に水が流れ込んでくるような状況で、その入り口に金属製または樹脂製の大きな板を連続して設置することで水の流入を防ぎます。水害が多い近年では、こちらの用途の止水板も一般的になってきました。

どちらも止水板という名称のため、時々、弊社にも水災対策用の止水板のお問合せをいただく事があります。名称が同じというのは確かにややこしい事ですが、どちらも水を止める板という形状からの材料名となっているため、致し方ない事かと思います。ちなみにコンクリート打継部用の止水板では、現在は板状以外の形状(後付けのロープ状や外付けのシート状)もあり、一見したところ止水板という名称が当て嵌まらないような物も多く存在します。

 

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